
1)いくつかのセラピーを受けたことがあると思うのですが、SEセッションとはどのような体験でしたか?
これまでは、カウンセリングのセッションや、ロールプレイのようなものも、たくさん受けてきました。
自分の問題について理解し、整理することは、大事だと思うのですが、それだけでトラウマが消える….というか、あの何度もぐるぐる考えてしまうフラッシュバックが消えるわけではないということも痛感しました。
(大嶋信頼氏オリジナルのFAPというトラウマ治療も受け(カウンセリング+暗示のような文言を聞かされる)、やり方を自分でも学びましたが、その瞬間は軽くなった気がするものの、根本的な感覚は消えないというのが正直な感想でした。)
その矢先に、『左脳さん、右脳さん』という本に出会い、以降体感を重視することで、自動思考(ぐるぐる思考)そのものを消すという方法を学んでいますが、そこでSEというトラウマへのアプローチが紹介されていたので、ぜひ試してみたいと思いました。
実際に、セッションを受けてみて気になる感覚や、体が注目を促してくる部位に意識を置いておく….まさにそれは、思考に振り回されず、感覚を大事にするマインドフルネスのど真ん中で、感覚が磨かれるだけでなく、それでさらに、体が教えてくれることがあったり、トラウマが解けていったりというのは、私にとってはこの上なくありがたい方法だと思いました。
2)SEセッションを受けて心身に変化がありましたら具体的にお書きください
18年間絶縁していた実家が、父のガンをきっかけに、連絡をとってきて、私が大パニックした時も、親から逃げたことをジャッジせず、むしろよく逃げたと、ポジティブにおっしゃっていただけて、本当にありがたかったです。
今でこそ、毒親とか、アダルトチルドレンという言葉は一般に知られるようになりましたが、それでもまだまだ世間には、親を神聖なものとみなす人が大多数で、カウンセラーでも、「親と直面しろ」「親を許せるようになれて初めて卒業」というスタンスの人は珍しくないようです。
ですので、先生の言葉には本当に救われましたし、安心してセッションを受けることが出来ました。
セッション中、せっかく助けてくれる味方(ガンダム)がイメージでしっくりしたのに、その次の時にまた、「自分が幸せにしていると、天罰が当たるという怖さ」が出てきたのは、自分でも情けなかったですが、2回丁寧に扱っていただいて、今思うのは、多分怖さの本丸は、この「天罰が当たる」という方で、それはガンダムが味方についてくれたので、安心して顔を出したという感じもするんです。
セッションの中で、母と私は、虐待だけでなく、溺愛と罵詈雑言のジェットコースターだったとお話ししたと思うのですが、あなたは他とは比べ物にならないぐらい愛されている子なのだから他の子にはないような期待(重圧)をかけられ他の家より格段厳しく育てられているんだという奇妙な理屈をよく聞かされていましたが、その「特別な愛」のおかげでそれに背いたら、私だけどこまでも罰されるという「特別」まで、おまけがついてきていたようです。
その辺は次回またお話ししますがとにかく、誰も味方になってくれる人がいない中、実家という密室で、あの手この手で、大人たちにそれだけ重圧をかけられていたって、改めて異常なことだったんだなと思いました。
おかげさまで、「私だけ罰される」というホラー的な妙な感覚は、なくなったように思います。
3)その他、セッションを受けて印象的なことはございましたか?
セッション中に、「その感覚と一緒にいられますか?」と、よく聞かれるので、普段も何かの感情が湧いてきたり、身体に強張りとか、違和感のような感覚を感じる時は、その感覚と、ただ一緒にいてみるということをするようになりました。
セッションではないので、大概数分もしないうちに、一緒にいたことも忘れて、何か他のことをやっていたりしますが、笑
その時には最初の違和感が消えていたり、忘れた頃に、何かの気づきがあったりして、面白いです。
歌の練習中、肩凝りが邪魔してるなと思う時がありますが、ストレッチしたりする代わりに、凝りと一緒にいながら歌ってみたら、後でスッキリしていたり凝ったなりの体の使い方が分かったりと面白い発見が、色々あります。
4)その他のご感想があればご自由にお書きください。
実家のことでは、おかげさまで、私の気持ちの方は、今のところ、グッと落ち着いております。
自動思考や脳内音楽が改善しております。
本当に助かりました。
ありがとうございました。

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