バウンダリーの柔軟性、そのメリットとデメリット

以前に限界点としてのバウンダリーを記しました。

みなさんお気づきかも知れませんが、この限界点は固定ではありません。
前回例として挙げた身体の硬さの限界点はストレッチを続けることで改善します。
逆にストレッチを怠ると悪化します。
このようにバウンダリーは日々刻々変わるものなのです。

考えみると当たり前ですよね。
気分や季節によって味覚や人との距離感だったりが変わる経験をお持ちではないでしょうか。

バウンダリーに柔軟性があることによって環境に適応することができます。
対人関係においても多種多様なタイプの人に合わせることができます。

バウンダリーの柔軟性を利用して限界点をすり替えるレトリックも存在します。
スポーツや仕事などで限界を超えて努力することが賞賛されることもありますね。
命を賭すことを賞賛した歴史も日本にはあります。

もちろん、上手くなりたい、上を目指したいという上昇志向が限界点としてのバウンダリーを前へ前へと駆動する力になります。
けれど前提としてその人の身体的・神経系のシステムの範囲内においてということがあります。
それらの範囲を超えてしまうと、身体的には怪我をし、神経系は機能不全となってしまいます。

大事なのは、無理をして変わる限界点と無理をしても変わらない限界点をしっかりと判別することです。

バウンダリーでお困りのことや気になることがありましたら、お一人で悩まずご相談ください。

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